バレンタインデーとは一切関係ありません

今年の正月にとても美味しいロー・チョコレートを食べた。
蜂友達の家にお呼ばれして、その奥様が手作りしたものだった。
一口食べて「うまい」と言っていた。口が勝手にしゃべっていたのである。

私は、元来甘いものにはほとんど興味の無い人間である。
自分が普段、スーパーなどに買い物に行ったときも、お菓子コーナーに立ち寄るということがない。
砂糖からは距離をとっているのである。

その私が魅惑された。帰りには奥様に、ロー・チョコレートの作り方のレシピを聞き、メモを取っていた。
1月のはじめにそんなことがあったあと、インターネットでロー・チョコレートに関して調べたり、食材を見ては「ふ~ん」などと言っていた。

そして1月の半ば、おもむろに私は3万円超えの買い物をインターネットでしていた。手が勝手に動いたのである。

買った物は以下の3つである。

ロー・カカオバター(オーガニック・エクアドル産)
ロー・カカオパウダー(オーガニック・エクアドル産)
ココナッツ・シュガー(オーガニック・インドネシア産)

昨年末に勤めていた会社を退職して無職の私が買ったのは、「生まれてはじめて作るロー・チョコレートの為の食材」であった。

なぜ3万円超えなのか?

理由は簡単である。

お試しできるような2・3回分の材料の袋が品切れで、業務用しかなかったからである。
私の頭の中には、“バレンタインデー間近”ということはすっ飛んでいた。

パソコンの前で私は怒っていた。
「誰が買っているんだよ!?」

おそらく、ロー・チョコレートの食材を買っているのは、無職で、お正月に生まれてはじめてロー・チョコレートを口にした、私のような人間なのだろう。

私が怒っていたのは私自身なのである。南無。

とにもかくにも、人生におけるあらゆる全てにおいて、「我慢する」「待つ」ということが出来ない私は、一切の迷いなく「いますぐロー・チョコレートを作る」というただ一念でポチッとしていた。人生のあらゆる大事なことをポチッとして決めている私である。今回も問題ないはずだ。

私の欲望の象徴であるロー・チョコレート食材は、黒猫に運ばれ、たった2日後に届いた。

灼熱のエクアドルとインドネシアから、はるばる日本の冬の無職の食卓に、南米の太陽がしあわせを運んできてくれたのである。ハレル―ヤー。

はじめてのロー・チョコレート作りは失敗と反省の連続であった。

いちばんはじめに問題があったのは、ココナッツシュガーであった。出来たチョコレートが砂のようにジャリジャリしていた。「ダメだこりゃ」ドリフのチョーさんである。(知らない人はごめんなさい)

そしてココナッツシュガー(オーガニック・業務用大袋)は、実験たった1回で闇に葬り去られた。私は見切りが早い人間でもある。友を数多く失った私は、問題の多い人間でもある。

次に私が目を付けたのは、二ホンミツバチのロー・ハチミツである。天然・オーガニックの逸品である。

この二ホンミツバチのロー・ハチミツ100%の甘みでロー・チョコレートを作り、出来たものを一口試食した時、体に電撃が走った。

「や、やばい」「これなのだ」

「これでいいのだ」「バカボンのパパなのだ」(知らない人はごめんなさい)

私のロー・チョコレートの甘み成分は、「100%二ホンミツバチのロー・ハチミツでイク!」と決めた瞬間だった。

人生で大事なことを決めるのは、一瞬なのかも知れない。

「イク」「これでいきます」

「イク」か「いかない」か。人生はかくもシンプルである。

私は「イク」と決めた。

その日以来、私の木造アパートの寒い台所では、一口ガスコンロを多用した、ロー・チョコレート作りが続いている。二ホンミツバチのハチミツの種類を変えて作ったり、配合を変えては一人唸っているのである。

「う~ん」「なるほどなるほど」。眉間にしわが寄っているが、気にしないで欲しい。あくまで私は楽しいのである。私はこれで「イク」のだから。心は南米でノリノリ。体は喜んでいて素直なものである。

※このロー・チョコレート作りを別の切り口から記事にしています。興味のある方だけ以下のリンクをご覧ください。

“にほんみつばち輝きの杜”ブログ

『ロー・チョコレートを二ホンミツバチのハチミツで作ってみました!』

『野生の“縄文クルミ”入りのロー・チョコレートを作ってみました!』

にゃん吉
生きてます。ノリノリでイキますよ。

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