知的障害者の就労支援の仕事をして、自分が救われている件について

すっかり秋めいてきましたね。

秋が大好きな、鳥獣ハンター&養蜂家見習いのにゃん吉です。

夏から秋への境目は、朝晩の気温の変化で感じられますね。

お布団のぬくもりから離れがたくなる季節。

枯葉が舞い落ちて、風景も絵になります。

今日は、私が知的障害者の就労支援の仕事をして、自分が救われている件について書きます。

まずは、このツイッターをご覧ください。私が仕事をしていて心に残ったことを書いたものです。

知的障害者の就労支援の仕事

私は普段、知的障害者の就労支援の仕事をしています。

企業の中で雇用されている知的障害者の方たちがスムーズに働けるよう、指導や支援を行っています。

知的障害者の方たちは、企業の中で清掃の仕事をしたり、メール業務を行ったり、機密書類の処理をしたりしているのですが、その方たちが働いている現場の巡回を行い、出来ていないところは指導やフォローをし、きちんと業務を行えるようサポートするのが私の仕事です。

それに付随した仕事で、スケジュール管理や労務管理、物品の補充と管理、研修の企画と運営、実習の受け入れと評価、衛生管理、専門機関との連携、相談援助、家族支援、余暇活動サポート等々があり、業務を分担して受け持っています。

私は企業の中で働いているので会社員というくくりですが、知的障害者の就労支援の現場は他にも様々な形態があり、上記はほんの一例と考えていただけたらと思います。※知的障害者の方たちの雇用形態は福祉的な枠組みになることも多く、多様です。

知的障害者の就労支援の仕事の90%はつらい(にゃん吉の場合)

私はふだん仕事をしていて、90%はつらい状態です。

何がつらいのか?

ほとんどの辛さは、上記にもある❝それに付随した仕事❞に関係があります。

それらは、知的障害者の方たちの直接支援とはちょっと離れて、組織的な連携が求められる仕事。

上司や先輩とのコミュニケーションスキル、業務遂行スキル、時間管理、困難を受けてもへこたれない精神力、無理難題を短期間でこなす集中力を問われます。

なぜ90%つらい状態なのか?

単純な話、人が足りてないからというのが大きいです。

辞めた人員の補充ができない。

せっかく来てくれた人もなかなか定着しない。

いる人はいる人で、足りてない人数で追われるように業務をこなすため、精神を病んだり、燃え尽きたり、辞めたりが後を絶たない。

以降、負の無限ループです。

薄給の福祉的な仕事に人がなかなか集まらない現象は、もはや全国的でありましょう。

残りの10%で救われている自分。知的障害者の就労支援の仕事のすばらしさ

朝、仕事に行くのがしんどくて、無意識に暗い顔で会社の建物に向かって歩いている自分。

横を通りすぎる人が、にこやかに挨拶をしていく。

「おはようございます!」

知的障害者のSさんだ。

いつもとまったく変わらない、ぶれない挨拶。

完璧に爽やかで、毎朝一点の曇りもなく同じように繰り返されます。

そのすがすがしさ。

凛としたまっすぐさ。

私は、毎朝襟を正されます。

自分の小ささに恥ずかしくなります。

なんて器の小さい人間であったのだと。

Sさんは偉い。

暗い顔などせず、誰にでも同じように、毎朝爽やかな挨拶ができるSさんは、どれだけの人に活力を与えているだろうか?

少なくとも私はSさんの挨拶でがんばろうと思えている。

会社の門をくぐることが出来ている。

私がこうして無事仕事が出来ているのは、知的障害者の人たちのお蔭と感じることが多いです。

度肝を抜かれる、知的障害者の人たちの継続力

あなたは人が見ていないときでもいつもと同じように手を抜かずに仕事ができるだろうか?

私はできる自信がありません。疲れている時には誰も見ていなければ手を抜いてしまう気がします。

自分が就労支援の仕事をしだして、びっくりしたことのひとつは、知的障害者の人たちの継続力です。

たとえ誰も見ていなくても、仕事の手を抜かずに日々決まられた仕事を黙々と行います。

夏の熱い日でも、汗をいっぱいかきながら文句ひとつ言わずに淡々と草むしりをする。

廊下のPタイルのヒール痕の汚れを落とすことに集中して、就業時間ギリギリまでがんばる。

知的障害者の人たちの継続力には毎日度肝を抜かれ、自分にはないものを感じて驚嘆しました。

同じ人間として学ぶことがあるから、私は自分のためにこの仕事をがんばっているのだと感じます。

私はもともとが一つの仕事を長く続けることが出来ない人間です。

そしてここに来てはじめて、これまでの自分の仕事への向き合い方を考えさせられているところです。

にゃん吉
障害があるのはむしろ自分の方だなぁと思うこともしばしば。まずは朝の挨拶から見直したい!

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